Jフード・ダイアリーズ

疲れたらカレーを飲め、と或る人が云った

ある高齢者施設の夜勤ダイジェスト

21:45

足の不自由なおばあさんが部屋から四つん這いで出てくる。虫! 虫! 虫! と叫んで、左手を掲げる。指は黒ずんでいる。虫ではない。お尻から出る物体だ。きれいに拭いてブラシで洗って消毒する。



23:00

ある男性部屋のベッドに誰もいない。いるはずの人が、いなくなっている。探すと、虫のおばあさんの隣で、ぐっすり眠っている。添い寝だ。起こして部屋に戻す。



3:00

見回りをしていると、廊下がテラテラ光っている。あれだ、あれ。小のほうだ。もはや臭いで犯人がわかる。処理して、消毒。



4:00

コールが鳴る。急いで向かう。小さなおばあさんがベッドに腰かけて、泣きそうな顔をしている。昨日下剤を飲んだ人だ。臭いと表情で何が起きたかわかる。たぶん、もらしたの…。言われなくても、わかっている。


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地平線が赤みを帯びてくる。