Jフード・ダイアリーズ

疲れたらカレーを飲め、と或る人が云った

喜劇

一応、利用者さんの体温が37.5℃以上になったら、“コロナ疑い”となることに決まった。


現在、その疑いが適用される方は3名。そのうち2名は立ち上がりさえ困難な方々で、個室隔離で対応しているが、残り1名のおじいさんは落ち着きがなく、よく歩き回る方だ。しかも、会話はほぼ成立しないし、すこぶる耳が遠いし、暴力行為もある。

つまり、隔離不可能な老人だ。

居室に案内しても、ご本人は何のためかわかっていないので、出たくなったら勝手に出てくる。好きなところに歩いていく。止めたら怒るし、どうしようもない。拘束は原則、禁止されている。どうすることもできない。どうしようもない。居室から出てくるたびに担当職員が走っていって


◯◯さーん◯◯さーん戻って戻って!


なんて言ってるけれど、ムダである。◯◯さんには理解力がないのだ。いつの間にやらフロアのソファに座って優雅に脚を組み、他の利用者さんとともにワイドショーをボーっと眺めていることも。ここ最近のワイドショーは連日コロナ。まさに喜劇だ。


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