Jフード・ダイアリーズ

疲れたらカレーを飲め、と或る人が云った

第2の波


くるかこないかわからない第2波。


結果的に第1波をうまくかわしたとされる日本。
とはいえ、人口100万人あたりの死亡率は、欧米と較べれば低いものの、アジアの中ではかなり高い。中国よりも、高い。

ここは本来、問題とされるところだと思うんだけど、被害が思った以上に小さかったため、省みる向きは少ない。ある知事のおっしゃったファクターXに目を向ける方が、確かに気分は良い。日本人の習慣や性質を称賛する結論になるからだ。


と、ここまで書いたが、何も日本を全否定しようとは考えていない。これまでのことはいい。大切なのはこれからだ。


第1波により、やはり若者が重篤化することは少ないことがわかった。特に気をつけなければならないのは、基礎疾患のある方と高齢者。彼らにとっては、重大な病気である。だが、彼らだけを自宅待機させることはできない。


自粛期間中も、スーパーにはたくさんの高齢者がいた。近所を散歩すると、多くの高齢者を目にした。要請で、誰かを閉じ込め続けることなんて、日本では不可能だ。


それでも、感染者は隔離する必要がある。なぜなら、感染者が経済活動を止めるからだ。これは医学や疫学の問題ではない。コロナがどんなものであれ、感染した人は、仕事を休まなければならなくなる。現状、そういうふうになっている。おまけに濃厚接触者も、休みとなる。陰性でも、自宅待機を余儀なくされる。従業員が不足すれば、多くの会社は困る。病院では、スタッフ不足で医療崩壊が起きる。飲食店なら、消毒した上に何日間か休業しなければならない。評判もがた落ちだ。


つまり、そういうシステムなので、感染者を社会から離さないといけない。そういう決まりなので、ニューヨークみたいにどんどん検査するしかない。小康状態の今、感染者を社会から遠ざける仕組みを構築することができれば、第2波がきたとしても、泡を食うことは少なくなるはずだ。


もちろん、第2波はこないかもしれない。このウイルスはクラスターが厄介で、それが発生するかどうかは運次第だ。クラスターが大した被害を生まなければ、遅かれ早かれ収まる。ただし、そんな簡単にはいかないと考えるのが人間というものだ。


それに、現実的に考えて、今、コロナを軽んじる政治家は支持されない。国民はブラジルとスウェーデンを見ている。ニューヨークの大変さも知っている。多くの国民はコロナに罹りたくない。きっと、希望より不安のほうが強靭なのだ。


ワクチンができても、治療薬が開発されても、致死率0にはならない。但し、インフルエンザの罹患者数と死亡者数を超えることはないに違いない。インフルで亡くなる方もけっこう多いし、ニュースにもなるが、怯える人は少ない。新型コロナウイルスも、いずれはそうなる運命にある。