Jフード・ダイアリーズ

疲れたらカレーを飲め、と或る人が云った

パワハラ番長

どこの職場にもいるかもしれない。

新人や業務がこなせない人を徹底的に叩くやつ。

他人の小さなミスを、大問題にして、恫喝。

誰も何も言えない。

陰で嫌われているが、本人は知らない。もしくは、知らないふりをしている。

血を流す優しい人にかぶりつき、骨まで砕く。


もはや恐怖政治である。


ある人は、あいつは人に厳しく、自分に甘いと評した。また、ある人は、あいつがイライラするせいでこっちまでイラついてくると嘆いた。


彼…


パワハラ番長はあるとき、ターゲットに向かって、みんなおめーにむかついてんだぜ、おめーはみんなに嫌われてるんだぜと言っていたが、それはみんながパワハラ番長に抱いている感情だったので、思わず笑ってしまった。


ぼくは距離を置いて適当にやっているし、彼とぶつかることはほぼない。あったら、そのときは戦う。面倒臭いが、人間関係に対立はつきものである。それに、戦いは悪いことばかりではない。戦いを経て、何かを得ることもある。但し、やりすぎてはいけないし、暴力もいけない。自由を得るにはたまに争いに身を投じる必要がある、というだけの話だ。


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で、この間、パワハラ番長とたまたまロッカーで出くわした。去年まで同じセクションだったが、今は違う。お互い、久しぶり的な挨拶をかわした。そのあとで、パワハラ番長は何を思ったか、かつて、とんでもないプレッシャーをかけて辞めさせた派遣の人の名前を持ち出し

「あいつ、今頃何してるんかなー。元気にやってるんかなー。けっこう男前だったから、はまればうまくやれるんだろうなー」

とか言って、穏やかに微笑んだ。不気味だった。こいつ、自分のしたことを忘れたのか。彼は言った。

「時々、あいつのことが心配になるんだよ」

「え」

「おれが何とかしてやりたかったんだけどな」

パワハラの根っこにあったのは、親心か?

善意だとしたら、余計にタチが悪い。




上司の話によると、彼が今度パワハラで人を辞めさせたら、何らかの処分を下すかもしれないらしい。彼にはもう、あとがない。